サブタイトル症例ゲスト出演者視聴率
1「盗食する女」共依存、過食症麻生祐未、藤田朋子15.4%
2「虚言する女」虚言癖篠原涼子15.5%
3「良い子は母を殴る」家庭内暴力榎本加奈子15.7%
4「買い物しすぎる女」依存症斎藤由貴14.7%
5「顔を変え続ける女」醜形恐怖症菊池麻衣子13.7%
6「嫁vs姑心理戦争」心身症、家族羽野晶紀14.7%
7「水を飲み続ける少女」父子関係、アダルトチルドレン奥菜恵14.3%
8「トラブルメーカー」境界性人格障害松嶋菜々子12.8%
9「首が回らない女優」痙性斜頸、母子関係手塚理美10.6%
10「子供を投げる母」母子関係、愛田中律子11.6%
放送開始直後から、心療内科の現場で働く医師による抗議が相次いでいた。主な抗議として、
取り上げる病気が不適切(心療内科ではなく、精神科が扱う病気)。
その病気の描写があまりにもセンセーショナル。(心療内科の患者が心療内科に行きにくくなる)
現実の医師は、涼子のような行動はとらない。
ドラマを見て、すぐに治ると期待し、結果的に病院を転々としてしまう危険性。
などが寄せられた。日本心療内科学会でも問題になり、読売新聞に抗議文を出す事態になった。これに対しよみうりテレビは、「これから撮影するものに関しては、十分に配慮する」と釈明した。
番組アドバイザーとなった、東邦大学大森病院心療内科は、
心療内科の範囲を逸脱しているとテレビ局に抗議した。
ただし、心療内科は純粋な心身症だけを見るべきだとの批判には、反論する。本来の心身症の患者は、心療内科受診者の15%にすぎない。
ドラマはオーバーな点があるが、精神科の対象になる患者が来ているのも事実。そういうニーズに応えるのも、将来的には大事ではないか。
とのコメントを出している。
ある心療内科医は、自分のサイト(現在は閉鎖)で、テレビ局に対する抗議のFAXを公開していた。「問題が多すぎるので、即刻、放送を中止してほしい」という内容のものだった。指摘していた問題点は主に以下の通り。
患者が窓から飛び降りるシーンがあるが、医師が飛び降りるように呼びかけることは絶対にない。
患者をまるで、気がふれたおかしな人間のように描いている。
型破りの心療内科医という設定のもとで、病院だろうと外だろうと、ところ構わず治療をしている。
涼子の治療はただの説得で、患者を理解しているとは思えず、本当の治療とは言えない。
看護婦が患者の噂話をしている。現場の看護婦に失礼だ。
以上のことから、このドラマには賛否両論が分かれている。番組のラストに、「望月涼子のキャラクター設定上、実際の心療内科医を超えた描写があります」というテロップが出ていた。